2023年11月4日(土)、RIZIN LANDMARK 7 、ヴガール・ケラモフ vs. 鈴木千裕の試合がアゼルバイジャンの首都バクーで行われることが決定しました。 「LANDMARK 7」は、国際的に有名な日本の総合格闘技団体RIZINの国際トーナメントであり、首都バクーで行われるのは今回が初めてです。
今回はこれまでの両者の実績やファイトスタイルを分析し、試合展開や勝敗について、詳しく解説していきます! この記事は5分で読めます。
目次
RIZIN LANDMARK 7 大会情報
日程 : 2023年11月4日(土)
場所 : National Gymnastics Arena in Baku, Azerbaijan
時間 : 未定
ヴガール・ケラモフの基本情報
基本情報
年齢 : 31歳
戦績 : 23戦19勝 6KO
所属 : ORION FIGHT CLUB
階級 : フェザー級
身長 : 175 cm
リーチ : 179 cm
主なタイトル
第4代RIZINフェザー級王者(2023年)
直近の戦績
2022年7月31日 山本空良
湘南美容クリニック presents RIZIN.37
◯3R 判定3-0
2023年4月1日 堀江圭功
RIZIN.41
◯2R SUB
2023年7月30日 朝倉未来
超RIZIN.2 powered by U-NEXT
◯1R SUB
人物
ウガール・ケラモフはアゼルバイジャン出身の総合格闘家です。柔道やウーシュー散打、コンバットサンボを習得し、ウーシューではイスラム選手権で優勝の実績を持つなど総合格闘技以外の実績も豊富です。
2012年4月にロシアで行われたCISでプロデビューを果たし、初戦は敗れたものの、その後は4試合連続で1Rフィニッシュをするなど、頭角を表しています。自国のアゼルバイジャンやウクライナ等の大会でも連続優勝をしていて、2019年11月にはBellator 234でグスタボ展ワリッツアーを90秒でパンチで沈めています。
RIZINにデビューしたのは2020年2月で、その後勝利を量産し、2023年には王者である朝倉未来を下し、第4代RIZINフェザー級王者に輝いています。
ファイトスタイル
ケラモフは、体感の優れたフィジカルと、豪快で強力な打撃を武器とするファイターです。1Rでの瞬殺KO勝利も、キャリアの中で何回か見られました。
柔道を習得しているため、寝技も得意で、直近の2試合はリアネイキッドチョークでタップを奪い一本勝ちをしています。
鈴木千裕の基本情報
基本情報
年齢 : 24歳
戦績 : 15戦11勝(無効1) 6KO
所属 : クロスポイント吉祥寺
階級 : フェザー級
身長 : 173 cm
リーチ : 177 cm
主なタイトル
RIZIN FF アマチュアMMA 2016 フライ級 優勝
パンクラス 第24回ネオブラッド・トーナメント フライ級 優勝(2018年)
初代KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王座(2021年)
直近の戦績
2022年12月31日 中原由貴
湘南美容クリニック presents RIZIN.40
◯1R KO
2023年6月24日 クレベル・コイケ
RIZIN.43
― 1R ノーコンテスト(クレベルのイエローカードのため)
2023年7月30日 パトリシオ・ピットブル
超RIZIN.2 powered by U-NEXT
◯1R KO
人物
鈴木千裕は東京都三鷹市出身の総合格闘家です。3歳から伝統派空手を始め、中学生の時に双方格闘技に転向しました。2017年2月のPANCRASEで廣中克至相手に開始30秒でTKO勝ちをおさめ、鮮麗なプロデビューを果たしています。2018年にPANCRASEネオブラッド・トーナメントフライ級で優勝を飾ったが、続くPANCRASE 302で軽量オーバにより失格、その過度の減量により体調を崩し、一度競技から離れています。
その後事務の会長の勧めでキックボクシングに転向し、紆余曲折ありながらも最後には怒濤の5試合連続KO勝利をおさめ、KNOCK OUT BLACKスーパーライト級王者に輝いた。そして、「キックとMMAの二刀流を目指す」と宣言し、再び総合格闘技の世界に戻ってきました。
2021年9月にRIZINに初参戦、その時は昇侍に左フックを被弾しTKO負けしましたが、その後は5連勝しています。それが評価されて2023年6月にRIZIN.43で当時フェザー級王者のクレベル・コイケとのタイトルマッチに挑んだが、一本負けしました。しかし、前日の計量でクレベルが契約体重を超過したため、この試合は無効にされました。4日前の会見で緊急参戦が決定した超RIZIN.2では、当時Bellatorフェザー級王者のパトリシオ・ピットブルをパンチでマットに沈め、大番狂わせを起こしました。
ファイトスタイル
鈴木千裕はKO数がとても多く、総合格闘技では11勝6KO、キックボクシングでは12勝10KOの好成績です。豪快なスイングから繰り出されるフックが強みで、これまでの試合では、フック系のパンチを連打すると、ほぼ必ず相手がダウンするくらいフックでのKOシーンが多いです。
鈴木千裕は自分の間合いに入ると一気に相手に強力なスイングを放ち、これまでもキックボクシングの試合では、1Rで決着が付くことも度々あるほどそのパンチの威力は凄まじいものです。
今回も、タフな選手であるケラモフに対して、自分の武器であるフックを繰り出す回数をいかに増やしていくかというところが勝利の分かれ目になりそうです。
ヴガール・ケラモフ vs. 鈴木千裕の勝敗予想
両者のこれまでの戦い方やファイトスタイルから、以下のような勝敗結果になると予想します。
ケラモフ サブミッション勝ち 50%
ケラモフ 判定勝ち 30%
鈴木千裕 KO勝ち 20%
ケラモフは現RIZINフェザー級王者であり、直近ではあの朝倉未来でさえもケラモフに1Rで敗れています。その実力は本物で、間違いなく現在RIZINフェザー級で最強の選手と言えます。以上から、やはり今回もケラモフが何らかの形で鈴木千裕を寝技にかけ、勝利をおさめる確率が高いと思われます。
ヴガール・ケラモフ vs. 鈴木千裕の試合展開
ケラモフの絞め技が炸裂か
現チャンピオンのケラモフがその強さを今回も発揮し、鈴木千裕を絞め技で落とす可能性が最も高いと予想しました。
体格、リーチともにケラモフの方が上であり、体力があり、さらに打撃も柔道もどちらもかなり習熟度が高いのがケラモフです。現フェザー級王者であることからもケラモフの調子はかなり良いとも言えますし、やはりケラモフの方が勝つ確率が高いのではないでしょうか。
今回もリアネイキッドチョークがでるのか、はたまた違う柔道技を見せてくれるのかに期待です!
鈴木千裕が豪快KOをする可能性も!
鈴木千裕が勝つ場合、持ち前の強力なフックを活かしてKO勝利するのではないかと予想しました。
鈴木千裕は日本の総合格闘技界で今、最も勢いがあり、注目を浴びている選手の一人であり、前回の試合でも当時王者であったパトリシオを1RでKOしています。今回も強力なフックの連打がケラモフに炸裂した場合、タフなケラモフであっても十分ダウンする可能性は考えられます。早ければ1R数百秒でのKO勝利もあり得ます。
王者ケラモフに対して寝技をかけられないよう上手く間合いを調整しながらいかにパンチを当てられるかが勝負のポイントになりそうです。
まとめ
今回は、2023年11月4日に行われるRIZIN LANDMARK 7 、ウガール・ケラモフ vs. 鈴木千裕の勝敗予想や試合展開について考察しました。
RIZINで数々の有名日本人総合格闘家を倒して王者となったウガール・ケラモフと、最近の勢いが凄まじい鈴木千裕の見逃せないフェザー級タイトルマッチです。
王者として実力を世間に見せつけているケラモフが、鈴木千裕に寝技でサブミッション勝ちをする確率が最も高いと予想しました。
しかしながら、鈴木千裕のここ最近のKO率は圧倒的であり、前回王者を1Rで倒すほどの強力なフックを持っていますので、鈴木千裕のKO勝利も十分考えられる結果なのではないでしょうか。
またもやケラモフが得意のリアネイキッドチョークで相手を粉砕するのか、それとも鈴木千裕の強力なフックでベルトに手をつけるのか、来月に迫った試合がとても楽しみですね!