男子バレーボールの「FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023」が、9月30日(土)から始まります。
今回は、10月8日(日)に行われる最終アメリカ戦を徹底分析していきます。
「試合内容が気になる」、「日本は勝てるの」など、あなたの知りたいポイントを分かりやすく説明していきます。
男子バレーボール、日本vsアメリカの勝敗予想や試合展開、試合日程など、知りたい方はご覧ください。
出典:フジテレビダイレクト
FIVBパリ五輪予選 プールB
出場国 :日本、アメリカ、スロベニア、セルビア、トルコ、
チュニジア、エジプト、フィンランド
日程 :9月30日(土)~10月8日(日)
開催場所:国立代々木競技場 第一体育館
日本 対 アメリカ 試合日時と開催場所
日程:10月8日(日)
時間:19:25
日本 対 アメリカ 対戦成績
2019年 ネーションズリーグ ✕0-3
2019年 ワールドカップ ✕0-3
2021年 ネーションズリーグ ✕0-3
2022年 ネーションズリーグ ✕2-3
勝敗予想
悔しいですが、アメリカの勝利を予想します。
予想見解
出典:月バレ.com
接戦になりますが、あと一歩及ばずアメリカが勝利すると予想します。
その理由は、試合結果からわかります。
- ネーションズリーグ2021
- ネーションズリーグ2022
- 過去の試合内容から日本の敗北を分析
試合内容を詳しく分析したので、ぜひご覧ください。
ネーションズリーグ2021
ネーションズリーグ2021では、日本はアメリカに0-3で負けています。
以下はセットごとの各チームの得点になります。
チーム | 第1セット | 第2セット | 第3セット |
---|---|---|---|
日本 | 21 | 23 | 20 |
アメリカ | 25 | 25 | 25 |
https://www.jva.or.jp/international2021/vnl_men/
この試合で、日本は、サーブ得点などでリードする場面もみられました。
ですが、アメリカの強烈なスパイクやツーアタック、クイック攻撃に反応できず第1セット目を落としました。
第2セット目は、髙橋藍選手の活躍で接戦となりましたが、相手のブロックやサーブに押されあと一歩のところでセットを落としてしまいました。
第3セット目、前半は攻守ともに調子が良かったが、相手のブロックアウトなどで連続失点し、セットを落とす結果となりました。
ネーションズリーグ2022
出典:月バレ.com
ネーションズリーグ2022では、日本はアメリカに2-3で負けています。
以下はセットごとの各チームの得点になります。
チーム | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|
日本 | 25 | 15 | 21 | 28 | 9 |
アメリカ | 17 | 25 | 25 | 26 | 15 |
https://www.jva.or.jp/international2022/vnl_men/
フルセットの激闘の末、アメリカが勝利しました。
日本は、髙橋藍選手のサーブからペースを掴み、多彩なコンビネーションバレーで第1セット目を先取しました。
第2、3セット目は、日本のサーブミスが目立ち終始アメリカのペース。
アメリカは、着実に得点を上げ、2、3セット目を取りました。
第4セット目は、デュースにもつれ込み日本が取りました。
日本の攻撃で効果的だったのは、相手ブロックを揺さぶるコンビネーション攻撃です。
特にバックアタックやクイックが良く決まり、相手のミスも重なり第4セット目を取りました。
最終5セット目、序盤は日本のリードする場面もありましたが、アメリカに連続得点を許し、ブレイクされます。
その後、日本のスパイクがブロックされ、ミスも目立ち、そのままの流れでアメリカがセットをとる結果となりました。
過去の試合内容から日本の敗北を分析
過去の対戦内容から、日本はアメリカに敗北すると予想します。
理由は、過去の対戦成績からも明らかでしょう。
ネーションズリーグ2021では0-3で日本はアメリカに敗北しています。
ネーションズリーグ2022では2-3とフルセットの勝負を展開し、日本の実力が着実に伸びていることを感る試合内容でした。
ですが、相手のブロックやサーブに崩されることが多く、どちらの試合も敗北しています。
そこから判断すると、パリ五輪予選でも敗北という予想が妥当でしょう。
試合展開
フルセットの末、2-3でアメリカが勝利するでしょう。
第1、2セット目は、日本のサーブが効果的に働き相手を崩すでしょう。
日本の強みである、コンビネーションバレーも効果を発揮し、第1セットを先取するでしょう。
第3、4、5セット目は、日本の戦略を読んだアメリカのペースになるでしょう。
第1,2セット目で戦略を読まれ、日本のスパイクがアメリカのブロックに阻まれる可能性があります。
日本は、アナリストデータを利用して、選手交代を繰り返すかもしれませんが、相手の高いブロックや威力のあるスパイクに押され、ペースを取り戻すことが難しくなります。
最終セットも、疲れがでて日本のミスが多くなると予想されるため、ペースを取り戻せず、アメリカが連続でセットを取り試合終了となりそうです。
結果として、2-3でアメリカは日本に勝利するでしょう。
試合のカギとなる選手
出典:バレーボールマガジン
日本vsアメリカ戦では、石川祐希選手がカギとなるでしょう。
持ち前のルックスで女性ファンも多い石川祐希選手。
彼は努力の人、と言っても過言ではありません。
日本を世界レベルに引っ張ってきた石川祐希選手の強みを解説していきます。
- 世界トップレベルの得点力
- 局面を打破するフェイクセット
- 海外で鍛えたメンタル
世界トップレベルの得点力
ネーションズリーグ2023では、石川祐希選手が最優秀得点者で第一位に輝いています。
順位 | 名前 | チーム | ポイント | 攻撃 ポイント | ブロック ポイント | サーブ ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 石川祐希 | 日本 | 275 | 237 | 17 | 21 |
2 | ロマノ・ユーリ | イタリア | 223 | 185 | 16 | 22 |
3 | アブデル=アジズ・ニミル | オランダ | 217 | 184 | 8 | 25 |
https://en.volleyballworld.com/volleyball/competitions/vnl-2023/statistics/
最優秀得点とは、攻撃、ブロック、サーブの得点を合計し算出したランキングです。
上記の表から、他選手と比較して、石川祐希選手の攻撃ポイントは圧倒的に多いことがわかりますね。
世界トップの得点力を持つ石川祐希選手は、アメリカ戦のカギとなるでしょう。
局面を打破するフェイクセット
石川祐希選手の武器として、フェイクセットというプレーがあります。
フェイクセットとは、スパイカーが打つふりをして、トスをあげるプレーです。
これにより、相手守備陣を惑わすことができます。
石川祐希選手の特徴は、多彩なフェイクセットができることです。
フェイクセットは普通、ライトにあげることが多いですが、石川祐希選手はミドルを使うこともできます。
また、オーバーハンドトスだけでなく、アンダーできれいなトスをあげることができ、相手のブロックのタイミングをずらすことも可能です。
多彩なフェイクセットが決まれば、観客のテンションも上がり雰囲気が良くなります。
ここぞという時に、石川祐希選手のフェイクセットが決まることで、チームの流れを引き寄せるでしょう。
海外で鍛えたメンタル
トップリーグで鍛えたメンタルで、石川祐希選手が日本チームを引っ張っていくでしょう。
石川祐希選手は、プロ転向後、トップリーグのイタリアで経験を積んできました。
過去の自分について、石川祐希選手はこう語っています。
「いい思い出がないんです(笑)選考合宿では”声を出すことの大切さ”を常に言われていましたが、僕自身はまったく声を出さないタイプでした。なので、ずっと怒られていた記憶しかなくて。もちろん当時は僕の実力が足りなかったので、選ばれなかったのだと思いますが」
引用:月刊バレーボール 2023年4月号
現在の石川祐希選手は、得点を決めたとき、感情的に気持ちを表現している姿が多くみられます。
海外でその表現力が磨かれ、今の石川祐希選手がいるのではないでしょうか。
石川祐希選手の情熱的な鼓舞が、チームを引っ張るカギとなるでしょう。
まとめ
男子バレーボール、日本vsアメリカの勝敗予想と試合展開、試合のカギとなる選手についてお話ししました。
残念ながら、日本はアメリカに負ける予想です。
ですが、世界ランキングでは格上のアメリカ相手に、接戦となる試合展開を予想しています。
チケットは売り切れていますが、テレビでも生中継する予定です。
男子バレーボール、日本vsアメリカは10月8日(日)19時からフジテレビで放送。