2024年2月24日（土）に佐賀・SAGAアリーナで開催される『RIZIN LANDMARK 8 in SAGA』で、阿部大治 対 押忍マン洸太のウェルター級ワンマッチが決定しました。
他の階級と比べ、選手層の薄いウェルター級ですが、両者打撃を得意とするフィニッシャーで激しい打撃戦となることは間違いありません。バチバチの殴り合い必至の隠れた好カードです。
この記事では、阿部大治、押忍マン洸太の戦績、ファイトスタイル、試合展望、勝敗予想を徹底解説していきます。
阿部大治 vs. 押忍マン洸太
出典：RIZIN
RIZIN MMAルール：5分 3R（77.0kg）
日程 : 2024年2月24日（土）
場所 : SAGAアリーナ
時間 : 14時開始予定
放送 : U-NEXT、Abemaなど
連敗中の阿部大治、2024年は「全勝、全KO」宣言
2022年はRIZINで3連勝と勢いに乗っていた阿部選手。
しかし2023年は一転、DEEPウェルター級タイトルマッチで鈴木槙吾選手 、RIZINではイゴール・タナベ 選手にともに一本負けと、精彩を欠いた1年となってしまいました。
他の階級と比べても選手層の薄いウェルター級で存在感をアピールするには、2024年は本人の宣言通り「全勝、全KO」くらいのインパクトが最低条件と言えるでしょう。記者会見では「RIZINの2024年の開幕戦として一発目なので、めちゃくちゃ盛り上げる面白い試合をやりたい」と語っています。
予告通りのフィニッシュとなるか、阿部選手の覚悟と有言実行が見ものです。
阿部大治のプロフィール
年齢 : 32歳
戦績 : 12勝7敗
通称 : 越後のRSCL
所属 : フリー
階級 : ウェルター級
身長 : 180cm
リーチ : 184cm
バックボーン : 柔道、キックボクシング
主なタイトル
第10代DEEPウェルター級王者
第11代ウェルター級キング・オブ・パンクラシスト
J-NETWORKライトヘビー級王者
直近の戦績
2023年7月30日 超RIZIN.2
イゴール・タナベ
●1R ヒールフック
2023年2月11日 DEEP 112 IMPACT
鈴木槙吾
●2R フロントチョーク
2022年10月23日 RIZIN.39
田村ヒビキ
◯判定3-0
経歴・ファイトスタイル
高校3年の時に柔道インターハイ90kg級優勝、高校卒業後はキックボクサーとなり、初代J-NETWORKライトヘビー級王者となりました。
総合格闘技に転向後はデビュー4戦目でパンクラス史上最速記録となるキング・オブ・パンクラシストを獲得し、UFCデビューを飾った輝かしい経歴の持ち主です。
しかし、UFC、ONEでは思うように結果を残せず国内復帰。DEEPウェルター級王者に輝くも、RIZINではこれまで3勝2敗、2024年を勝負の年と位置づけ、記者会見では「今年の目標が「全勝、全KO」必ず有言実行するので見といてください！」と宣言。
類まれなる身体能力から繰り出されるシャープな打撃と、随所に見せる柔道テクニックを武器に有言実行なるかに注目です。
押忍マン洸太のプロフィール
年齢 : 30歳
戦績 : 4勝4敗
通称 :
所属 : DESTINY JIU-JITSU
階級 : ウェルター級
身長 : 181cm
リーチ : 不明
バックボーン : 剣道、総合格闘技
主なタイトル
なし
直近の戦績
2023年9月24日 パンクラス
川中孝浩
◯1R KO
2023年6月4日 パンクラス
藤田大
●2R 十字固め
2022年12月25日 パンクラス
林源平
●1R TKO
経歴・ファイトスタイル
高校卒業後、アマチュア修斗で戦績を積み4戦10勝4敗。プロデビュー後は勝っても負けてもKO一本決着。
ここまで4勝4敗の戦績ですが、前戦2023年9月のパンクラスでは川中孝浩と対戦し、1R中盤にハイキックでの豪快KO勝利。まだキャリア8戦目で映像が残っている試合も少ないですが、スタンドでの打撃戦を得意とする真っ向勝負のファイトスタイルで特に一発一発を強打で放つパンチが印象的です。
今回の参戦に関しては「押忍！PANCRASEから参戦します押忍マン洸太です。今回地元九州でRIZIN開催という事で九州最強の男として名を挙げるべく参戦させて頂きました。
自分は必ずフィニッシュを狙う闘いをしますのでRIZIN佐賀大会盛り上げたいと思います。」とコメント。地元九州で激しい戦いを見せてくれること間違いなしです。
試合予想
両者のこれまでの戦い、ファイトスタイルなどから以下のように予想します。
◎阿部大治 KO勝ち 80%
◯押忍マン洸太 KO勝ち 20%
「全勝、全KO」「必ずフィニッシュを狙う」と宣言している両者。
連敗中で後が無い阿部選手と地元九州の押忍マン洸太選手。状況を考えても間違いなくKO決着の打撃戦となるでしょう。阿部選手はこれまで寝かされてからの対応、長期戦でのスタミナに課題がありましたが、今回はそのような展開は考えにくいです。
長いリーチを活かしたワンツーを中心に試合を組み立て、近距離ではアッパーで迎撃、もしくは柔道技での対処もでき引き出しでは1枚も2枚も上手です。押忍マン洸太選手は近距離でのガチャガチャした打ち合いに持ち込むか、強いパンチを一発当てて、回復を許さずにそのまま仕留めたいところです。
お互いにチャンスはありそうですが、やはり打撃のテクニックで経験の差があるため、1Rにパンチを効かせた阿部選手が追撃をしてのKO勝ちを予想します。
まとめ
『RIZIN LANDMARK 8 in SAGA』では重量級の試合が予定されていないため、MMAではこのウェルター級のカードが一番重たい階級の試合となりそうです。メインイベントの堀江圭功 対 ルイス・グスタボも激しい打撃戦が予想されますが、全試合を通して一番のKOインパクトを残すのはこの試合かもしれません。現段階ではトップ戦線と言える試合ではないものの、単純に試合を楽しむという意味では非常に面白いマッチメイクと言えそうです。
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