野球の世界一を決める「ワールド・ベースボール・クラシック」第5回大会。1次ラウンド、日本が出場するプールBの第4戦、オーストラリア戦の展望を解説していきます。
1次ラウンド プールB
- 出場国 : 日本、韓国、オーストラリア、中国、チェコ
- 日程:3月9~13日
- 場所:東京ドーム
日本 対 オーストラリア 試合日時
- 日程:2023年3月12日(日)
- 時間:19:00から
日本 対 オーストラリア WBC対戦成績
- 2017年 1次ラウンド ○4-1
勝敗予想
苦戦する可能性もありますが、日本が勝利すると予想します。
予想見解
プールBは日本・韓国の2強で、オーストラリア・中国・チェコとの実力差が大きく開いているグループです。
オーストラリア戦は4戦目、ほぼ間違いなく決勝トーナメント進出は決まっており、この試合は調整試合に近い戦いになるかもしれません。
直近の国際大会である2021年の東京五輪では日本が金メダルを獲得、今大会も10名の五輪選手が名を連ね、さらには大谷翔平、ダルビッシュらのメジャーリーガーが5名参戦。投打ともに選手層が厚く、「侍ジャパン史上最高のメンバー」との呼び声も高いです。
オーストラリアは過去4回のWBC全大会に出場していますが、全て1次ラウンドで敗退。国際大会の経験が豊富ですがWBCでは結果が残せておりません。
直近で両者は2022年11月9日、10日に札幌ドームで行われた壮行試合「侍ジャパンシリーズ2022」で2試合を戦っています。
ここでは日本が8-1、9-0と盤石の強さで完勝。しかしオーストラリア代表選手の大半が所属するオーストラリアン・ベースボール・リーグはシーズン開幕前で、コンディションは日本のオープン戦前のような調整段階。
栗山監督も「オーストラリアはこれからシーズンに入るので、来年やるのとは全く違うチームのような、そういう怖さが残りすぎた」と語りました。
過去にオーストラリアは2004年のアテネオリンピックで松坂大輔投手ら8人のプロ選手を擁する日本を準決勝で破り、見事銀メダルを獲得しています。
オーストラリアのニルソン監督は当時の代表メンバーで、かつては中日ドラゴンズにも在籍しており日本の野球に対し理解が深いところも不気味。
しかし、オーストラリアのメンバーを見渡すとメジャーリーガーは不在で国内リーグの選手とマイナーリーガーで編成されたチーム構成。思わぬ苦戦の可能性もありますが、最終的には日本が地力の差を見せて勝利を飾るのではないでしょうか。
試合展開
ダルビッシュ、大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希、今永昇太らの先発陣で誰が登板するのかは予想しにくいですが、この中で3戦目まで投げていない投手が登板することは確実で、大谷選手が3戦目まで打者に専念した場合、満を持しての二刀流登板があるかもしれません。
打線については韓国戦に勝利してプールBの1位通過が決まっていた場合、スタメンを総入れ替えして主力選手を休ませる、あるいは控え選手の中から調子のいい選手をピックアップするための査定試合のような位置づけになる可能性もあります。
しかし、主力選手が休んだとしてもリーグを代表する好打者が揃い、明確な戦力ダウンは考えにくく、壮行試合同様に2桁近い得点を取ることも十分可能でしょう。そうなると日本の勝利は確実。前半で勝負はつかないまでも終盤にはリードを広げ完勝するはずです。
WBCオーストラリア戦のカギとなる選手
中村悠平
東京五輪での実績もあり、パ・リーグ投手が多いことを考えると、ソフトバンクの甲斐拓也選手が正捕手を務める可能性が高そうです。
その場合、決勝トーナメント進出が確定しているであろうオーストラリア戦では甲斐選手を温存する可能性が高く、捕手にはヤクルトの中村悠平選手が起用されることでしょう。
ここで中村選手がしっかり結果を残すことができれば、決勝トーナメントでの投手起用選択にもさらに幅が広がります。
リーグ2連覇を果たしたヤクルト守備陣の大黒柱であった中村悠平。昨季は「守備率10割」を達成し、2年連続でゴールデングラブ賞、盗塁阻止率1位と素晴らしい成績を残し、WBC控え捕手と位置づけるには実にもったいない選手。しかしインタビューでは正捕手へのこだわりを捨て、あくまでチームの勝利を優先する姿勢が伺えます。
「もちろんレギュラーでマスクをかぶれればいいですけど、素晴らしい選手しか来ないので、なかなかそういうわけにもいかないところがあります。捕手全員で切磋琢磨して、その中で掴み取る……っていったら言い方がおかしいですけど、『行くぞ』と言われたときにしっかりと準備しておくことが一番大事だと思っています。ヤクルトで培ってきたものをしっかり代表で出して、チームを引っ張る力であったり、バッテリーで試合をつくっていきながら、何とか勝利をモノにしたいです」
出典 : 日刊ゲンダイ
「3人でコミュニケーションを取って、いろんな情報を交換しながらやっていきたい。3人違った考え方ってあると思うので、そういったものをもらいながら、みんなで切磋琢磨(せっさたくま)しながら」
出典 : 日刊スポーツ
中村選手の堅実な守備はひとつのミスも許されない1発勝負のトーナメントにおいて非常に重要な要素。オーストラリア戦で存在感を発揮することができれば、その先の日本にとって心強い要素になるに違いありません。
まとめ
3戦目のチェコ戦同様、オーストラリア戦も勝敗より選手の起用方法、特に控え選手の活躍がポイントと言えるでしょう。総力戦となるであろう決勝トーナメントに向け、内容が問われる一戦。単なる消化試合とは言えない3月12日(日)のオーストラリア戦、要注目です。
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