格闘技ファンが待ちわびていた、那須川天心選手と武尊選手の一戦が2022年6月に決定しました。
幾度も噂が出ては立ち消えた一戦でしたが、いよいよK-1とRIZINの話がまとまったようです。
今回は武尊選手にフォーカスし、特徴や戦術、過去の試合などについて解説していきます。
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武尊選手のキャリア
出典:K-1
武尊選手は1991年7月29日生まれで、K-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTに所属しています。
闘争心溢れるファイトスタイルが特徴の選手で、「ナチュラル・ボーン・クラッシャー」の愛称に恥じない、強打のパンチ、キックでKOを連発する選手です。
武尊選手は、多くの試合数をこなしており、その中身も非常に濃いものになっています。
2019年はムエタイの現役王者だったヨーキッサダーを、2020年には“ムエタイの壊し屋”ペッダムをKOしています。
ムエタイ勢を連続で破り、勢いがあったレオナ・ペタスも撃破。
いま最も脂の乗っている時期と、言っても過言はないでしょう。
「K-1」を主戦場としており、戦績は41戦40勝(24KO)1敗0分。
1敗も2012年6月8日の京谷祐希戦に喫したものであり、その1敗以来10年以上(2022年現在)敗北していないという、K-1では絶対的な選手です。
・現K-1 WORLD GPスーパーフェザー級王者
・元K-1 WORLD GPフェザー級王者
・元K-1 WORLD GPスーパーバンタム級王者
55kg、57.5kg、60kgの3つの階級で王者になった経験があり、現在はスーパーフェザー級王者です。
1つでも階級が違うだけで、パンチ力やタフネスに大きな差が出る格闘技で、3階級を制覇しています。K-1の長い歴史を見ても、3階級王者となったのは武尊選手ただ一人です。
武尊選手の特徴
武尊選手の特徴は、以下のようなものがあります。
- 前に出る「圧力」が強い
- 打撃の精度が高い
- 打たれ強い、タフネス
武尊選手の特徴の1つ目が、「圧力」が強いということです。
あまりフットワークを使わずに、ベタ足で相手へと近づいていきます。
圧力をかけられた対戦相手は、武尊選手の圧力に屈してしまい、打ち合いに持ち込まれることになります。
2つ目が打撃精度の高さです。
特に打ち合いの中での打撃精度が高く、持ち前の圧力によって打ち合いに持ち込み、KOシーンを高確率で生み出すことができます。一見、荒々しく見えるパンチですが、精密さも兼ね揃えた打撃です。
そして3つ目が、何よりも武尊選手自身も打たれ強いということです。
武尊選手は被弾するシーンがあっても、意に介さず前に出続けます。
これは身体的な強さのほかにも、気持ちの面で「絶対に倒れない」という意思がファイトスタイルに出ています。
武尊選手のファイトスタイル
出典:K-1
武尊選手のファイトスタイルは、非常にアグレッシブです。
終始前に出続けて、インローやミドル、前蹴りなどで圧力をかけます。
そして、打ち合いに持ち込み、最後は右フックで仕留める。これが武尊選手のKOパターンです。
一見、無謀な戦い方のようにも思えますが、一連の流れには緻密な技術も詰まっています。
まず、ローキック1つをとっても、“インロー”と近年日本で流行の“カーフキック”を使い分けて、相手へのダメージを蓄積させます。
打ち合いの際には、頭を常に動かし続けることで、相手からパンチを貰いづらくしながら、自分は正確な打撃を繰り出すという、シンプルで洗礼されたファイトスタイルになっています。
武尊選手の過去の対戦
武尊選手が天心選手と試合するにあたって、参考になりそうな過去の試合を振り返りましょう。
VS大雅選手
出典:K-1
武尊選手のライバルともいえるのが大雅選手。
両者は過去に二度対戦していますが、特に激闘となったのが2015年4月の試合です。
この一戦はまさに、武尊選手の真骨頂ともいえる戦いで、両者共に終始一歩も譲ることはありませんでした。
1R~延長ラウンドまで激しいパンチの応酬で、最終的に判定で武尊選手が勝利しています。
大雅選手もダウンはしたものの、最後まで倒れずに戦い切りましたが、それ以上に武尊選手の打たれ強さとタフネスさが際立った試合となりました。
改めて、武尊選手の「絶対に倒れない」という覚悟を感じた一戦でした。
VS皇治選手
天心選手とも戦ったことがある、皇治選手との一戦。
この試合も終始激しい打ち合いでした。
皇治選手もタフなのでKOとはなりませんでしたが、結果として武尊選手が皇治選手から2度もダウンを奪い「3-0」の判定を勝ちとりました。
この試合で打ち合いの中、武尊選手は笑顔を浮かべるシーンもありました。
武尊選手の笑顔は、打ち合いの中で興奮し、アドレナリンが出ている証拠でもあります。笑顔は武尊選手のバロメーターともいえるポイントでしょう。
そして試合後に皇治選手は、「負けた俺が言える立場じゃないけど、二人とやった俺が言えるのは、武尊の方が強いと思うし、武尊は逃げてないと思う」とコメントしています。
実際に天心選手と、武尊選手の両選手と戦った皇治選手のコメントなので、説得力は高いことでしょう。
VSレオナ・ぺタス選手
出典:K-1
レオナ選手は、武尊選手を過去に苦しめた村越優汰選手にKO勝利、武尊選手の盟友ともいえる大岩龍矢選手も撃破しています。
そして満を持して武尊選手への挑戦となった一戦です。
レオナ選手は、強烈な右ストレート“石の拳”とも呼ばれる強打が特徴の選手です。
試合では武尊選手のファイトスタイルと噛み合い、激しい打ち合いが繰り広げられました。
キックはほとんどなく、両者ともパンチの応酬。
レオナ選手の強力なパンチをいくつか被弾してしまい、膝が折れるシーンもありました。
武尊選手は負けじと強力な右フックを見舞い、ダウンを奪うと、最終的には2R途中でレオナ選手をマットに沈めました。
天心選手戦でも、武尊選手は“見えているパンチ”では倒れないでしょう。
VS天心選手の展望
天心選手との試合のカギは、「打ち合うか打ち合わないか」にあるでしょう。
天心選手はフットワークが持ち味であり、基本的に足を止めて打ち合うことはありません。
武尊選手とは対照的ともいえるファイトスタイルなので、序盤から足を止めて打ち合いになることは考えにくいです。
そうするとカギとなるのは試合後半です。
試合後半となり、両者ともにアドレナリンが出てきたところで、天心選手が打ち合いに応じてきたら武尊選手に勝機が見えそうです。
一方で今回の試合は、まだラウンド数が決まっていません。
3Rになるのか5Rになるのか、延長があるのかもカギとなるでしょう。
後半戦になると、武尊選手のスタミナ、タフネスが生きてくるので、武尊選手が優位となりそうです。
「K-1最高!」
この決め台詞を聞くことができると思いますか?
※2022年4月7日追記
試合の詳細が発表されました。
【那須川天心 vs 武尊】THE MATCH 2022
試合日:6月19日(日)
会場:東京ドーム
契約体重:58.0㎏
ラウンド数:3分3R.延長1R(延長の場合、延長Rの内容のみをジャッジ)
ルール:ワンキャッチワンアタックのキックボクシングルール
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